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採光の計算は意外と大変!(後編)

どうも~建設部の菊地です。
前回書きました通り今回は採光の計算の後編です。前編はこちら
採光に有効な開口部面積を出す方法をつらつらと書いていこうと思います。
先に書いときますが今回は記事が相当長くなりますので、
気長に読んでいただければと思います。

まずは軽く前回の復習から。
Q1. 床面積15㎡の住宅の寝室Aに必要となる有効採光面積を求めよ。
IMG_0015_20180210113013c33.jpg
前編に記載の通り、住宅の寝室は床面積の7分の1の
有効な採光面積が必要になるので、「15÷7 = 2.148...」となり、
約2.2㎡の有効な採光面積が必要になります。
ではこの時、窓の大きさはどのくらいにすればいいのか?
窓の高さはどのあたりがいいのか?といった色々な条件が
出てくるので今回はそこら辺を
読み飽きない程度にざっくりと書いていきます。(え、もう飽きた?)


先に今回の問題を書いておきます。

Q2. 第一種住居地域の住宅の寝室の床面積が20㎡で、
建物から隣地境界線までの水平距離が2m、建物の先端から
その寝室の窓の中心までの垂直距離が3m、窓の面積が1.5㎡のとき
採光上有効な開口部の面積を求めよ。
また、その採光上有効な開口部面積が、
寝室に必要となる有効な採光面積の数値以上かを答えよ。

IMG_0015.jpg
文で書くとややこしくなるので、上の問題文の状況を
絵で描くとこんな感じになります。では早速解いていきましょう!


①: まず、採光補正係数を出す!
さっそくワケのわからん単語が出てきましたね
採光補正係数とは、建築基準法が定めている窓などの
「採光に有効な部分の計算をするときに使用する数値」のこと。
これでもわかりづらいと思うので簡単に言うと
数学でよく使う「Ⅹ」に近いものです。ただ、数学の「Ⅹ」と同様に
そのⅩの数値を計算して出す必要があります。
その出し方が原則で Ⅹ = 「採光関係比率」×A-Bという数式になります。

また「採光関係比率」とかワケのわからん単語が出てますが後程解説します。
後に続く 「A」と「B」 の数値が「用途地域」という
その地域内に指定の建物を建てれるかという条件によって変わります。
問題文では今回は「第一種住居地域」という用途地域になっているので
Aの数値は自動的に「6」、Bの数値は「1.4」という数値になります。
このAとBの数値は用途地域によって数字が変わってくるのと、
用途地域そのものに関しても解説したいのですがこれまで書くとえらい長く
なってしまうので、今回は省略させていただきますm(_ _)m

さて、後回しにしていた「採光関係比率」。これは問題文に載っていた
「建物から隣地境界線までの水平距離が2m、建物の先端から
その寝室の窓の中心までの垂直距離が3m」
から数値が出せます。
拡大版
採光関係比率は原則で「水平距離÷垂直距離」でその数値が出せますので
これを代入すると「2÷3 = 0.666」。
よって採光関係比率は「0.66」となります。
これでだいぶ上に書いていた「X」を求めることができますね。
IMG_0015_201802101113460ea.jpg
これで①のタイトルとなっている「採光補正係数」が出せました。
さて、次の段階に入りましょう。



②:採光補正係数と窓の面積を乗じて採光上有効な開口部面積を出す!

やたら漢字が多いので面倒くさそうですがそこまで難しいことではありません。
先程①で出した採光補正係数の「2.56」と問題文に描いている
「窓の面積が1.5㎡」の数値を掛け算するだけです。
「2.56×1.5 = 3.84㎡ 」 
つまり「3.84㎡」が採光上有効な開口部面積になります。

これで問題は解けましたね!いい最終回だった・・・。












と、思うじゃん?もうひと踏ん張りです。




③:採光上有効な開口部面積≧寝室に必要な採光面積か比較する

問題文の最後の2行を見てみましょう。
「また、その採光上有効な開口部面積が、
寝室に必要となる有効な採光面積の数値以上かを答えよ。」

まだあんのかい!となりますが、これもはっきり言って簡単。
Q1の計算を思い出してみましょう。問題文より今回の寝室は床面積が
20㎡。住宅の寝室に必要な有効採光面積は床面積の7分の1。
やることはもうわかりますね。「20÷7 = 2.85714...」
よって「2.86㎡」が寝室に必要な有効採光面積になります。
ここで②で計算した数値と比較しましょう。
IMG_0016.jpg
よって採光上有効な開口部面積のほうが数値が大きいので、
この寝室は必要な有効採光面積が取れている、ということになります。



これで今度こそおしまい!
いやあ文章で解説するとドえらい長くなってしまいました…。
ただ自分もこの手の問題は試験の時もあまり得意ではなかったので
復習出来てよかったです。


まぁ長ったらしく書きましたが要するに
「窓1つで居室なのかそうでないのかが大きく左右される」
ということですね。窓の採光だけでこれだけ単語や
計算が必要になるので、奥が深いとつくづく感じます。
これを自分の頭の中でパっと計算ができるようになるのは
いつになることやら・・・日々勉強の毎日です。
かなり専門的(?)な回になりましたが、
たまにこういったマジメな記事も機会があればまた
書きたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ではでは~
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